[CLIE0019] 期待の星 CLIE Plaza! 2000/09/01

CLIE Plaza!が9/1にグランドオープンした。ここはSONYが開設するCLIEのコンテンツサイトだ。ある意味、ZAURUSで実現しているサイト、Sharp Space Town for Zaurusに近いものがあるというのが最初の感想だ。このサイトはZAURUSがそのパブリッシングにて明確にコンテンツビューアとしての生きる道に踏み出すための戦略的なサイトである。「いつでもどこでも欲しい情報を」というPDAに求められるコンセプトを具現化するためには、SONYも同様な道を進むのは正道だといえる。

さて、CLIE Plaza!はいまのところカテゴリとしては、以下のものがある。

   「Image Station」 個人が静止画・動画をUPして公開できる場
   「gMedia Salon」  gMediaフォーマットでの動画の公開
   「Comic Time Cafe」 Palm上でComicビューアを通して読む漫画
   「Magazine Stand Pubzine」 Palmで読むのに最適にFormattingされたメールマガジン
   「Search Booth」 CLIEやPlamに関する検索エンジン
   「Contents Square」 ブラウザにてオフラインで読めるWebコンテンツ

この中で期待しているのは「Magazine Stand Pubzine」と「Contents Square」だ。

CLIEの使い方の1つとして、通勤時の情報収集を想定している。SMAPの香取慎吾がWorkPadのCMで見せた「電車で新聞」の使い方そのものだ。今まで新聞を取っていたが、あわただしい朝にゆっくり読むひまもなく、ごみ箱の水取りと夕方のTV欄の役目しか持っていなかった。これからはメールMagazineを毎朝CLIEに取り込み、50分の通勤時間に閲覧する。混雑した車内もなんのその。ジョグダイヤルでくるくるぴっぴ。メールMagazineはPCのメーラーで取り込み、コンジットでCLIEに転送。タイマーしかけておけばフルオートで転送が完了する。

そして、オフラインのWebコンテンツ。地球の歩き方、グルメ本など魅力的なコンテンツが目白押しだ。どうやら有料のようだが、CLIEの画面の狭さを十分に考慮した画面構成になっている。内容の充実度合いは取ってみてからのお楽しみ。当然はずれもあるだろう。しかし、このWebコンテンツ形式で持ち運べるというところがすばらしい。画像やリンクを使ってWebならではの操作性でコンテンツを楽しめる。コンテンツはパッケージ化されているので赤外線BEAMで友達に転送することだってできるのだ。この物欲日記だって配布できるぞ。さらにメモリースティックを使えば、相当量のコンテンツを持ち運べるはずだ。このコンテンツにはカラー液晶がふさわしい。

このように、コンテンツは常時接続されているPCでダウンロードしてPDAとSyncするのが最適解と考える。PDA自身に通信機能をつけてコンテンツをGetするのはコスト面からいっても緊急避難的である。ZAURUSに決定的に不足している「PCとのフルオートな連携」というCLIEのアドバンテージがコンテンツを気軽に利用するという意味で実は非常に重要なことなのだ。やりたいのは転送作業ではなく、コンテンツの閲覧なのだから。

さて期待の星CLIE Plaza!だが、CLIEでしか動作しないコンテンツがあるとPalmのMLなどで報告があがっている。それも進化のためにはしかたのないことだろう。互換性はある程度重要だが、手帳という古いパラダイムからコンテンツビューアという新しいパラダイムに移行するには過去を捨て去ることも必要だと考える。それがPalm全体の発展につながることだと願ってやまない。

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