[CLIE0033] Palmware探索の旅 〜 アクション計画 〜 2000/10/20

 予告通り、今回から何回かにわたって、PRD(Palmware Relationship Diagram)を使ったまさぞうに合ったPalmwareを紹介することにします。

 CLIEは目的をもって買ったのでそれが実現できているかどうかがPalmware選びの一番目のポイントになるのだ。まさぞうの場合は一度CLIE0011のコラムにて「こんなことやりたい」とあげているが、実際に使ってみてどんどんやりたいことが変化している。それはPalmで得意なこと、得意じゃないことが見えてきたからでもある。しかし基本的には「機能」「操作性」「工夫点」でそのときにBestなものを選んでいくつもりだ。

 なお、すべてを長時間使い倒した訳でもなく、ある日突然、他のPalmwareに移行するかもしれませんのであしからず。PRDは常に変化していくのであった。実はもうすでに最初のPRDより変ってたりして(^^;;;

 さて、今回は「アクション管理」です。

 まさぞうがやりたいアクション管理とは、思いついたアクション(やるべきこと)を書き留めて必要なタイミングでそれを提示してくれて「ほらあ、ちゃんとやらないとだめよん(^^)」とおしりをペンペンしてくれるようなものだ。思いついたことをすぐにやるのならこんなことはしない。なんらかの条件が揃わなくて今できないから書き留めるのである。その条件とは「時間」「場所」「モノ」「人」に関わることである。

 具体的に考えよう。あるときWebページで「Palm最強化パック」が10月3日に発売されるという情報を知った。これが欲しいと思った。しかし、その日にならないとそれは手に入らない。今できないので、「Palm最強化パック買う」と10月3日の予定にいれる。これで手に入るかというとその日が来ても手に入らない。本屋にいかなければならないからだ。さらにややメジャーになったからといっPalmの専門書がそこいらへんの本屋にない確率は高い。むしろパソコン量販店にいった方が確実だ。ということでこのアクションに場所として「秋葉原」といれる。で、また情報がはいってきて、10月1日の段階ですでに発売しているという。うーん、一刻も早く欲しい。実は10月1日には秋葉原に別の用事でいくことにしていたとする。この時点で10月3日に引き当てた予定はキャンセルして、即日実行に移す。だが、普通の予定表だと、10月3日のまま残ってしまう。さらに、Palm最強化パックを買うということに舞い上がってしまって、せっかく秋葉原にいったのにもともと10月1日でやろうとしていたことを忘れてしまった・・・・
 これはアクションに前述した条件を関連づけることで防止できる。秋葉原にいったときに「秋葉原」をキーにしてアクションを一覧化する。買い物の時間がゆるせば、さらに先の日程でやろうとしていたことも一覧化されるのでついでにこなせてしまう。

・・・ということがやりたい。で、この領域のPRDはこんな感じ。

 結論からいうと上記のPRDは完結しておらず、暫定的なものだ。提示しているPalmwareも試用期間がすぎたら消すことになるだろう。この「アクション管理」とはいわゆるスケジュール管理とToDo管理がこれにあたるのだが、この、予定とToDoを分けるという考え方どうもまさぞうの感覚にしっくりこないのだ。やりたいのは以下のようなことだ。

  1. 日常の中でアクションを思いつく。
  2. アクションとそれに関連する「時間」「場所」「モノ」「人」について決まっているものがあれば入力する。
  3. 時間の条件を確定すれば、それが「予定」であるし、場所を確定すれば「その場所でやるべきToDo」となる。
  4. 「時間」「場所」「モノ」「人」の条件ごとにアクションを一覧化し、「ついでにできること」を見つけて余力があればやってしまう。または余力がなく予定日にできない場合は、時間をずらず。
  5. 実施できたことはチェックするとそれが実績になる。

ということなのだが、予定とToDoは中途半端な概念なのだ。予定は時間が前提だし、ToDoは期限しか管理できず、実行予定としては使いにくい。アクションする、ということでは一緒なのに。うーむ、これを実現するPalmwareはやっぱり自分でつくるしかないだろうなあ。ついでにアクションを実行するうえで必要な情報の連動参照機能なんかも欲しいなあ。場所の地図とか、連絡先とか。

 とまあ、いきなり「どうなってんねん!」という感じだが、いい線いっているのはActionNotes。予定表とToDoを同時に表示できるのはやはり人気のDateDk3(英語版はDk4)と同じなのだが、画面の要所要所で入力を楽にするためのボタンやらリストやらが絶妙に配置され、前者の方が使い勝手はかなりよい。開発元のiambic softwareはUIに関して結構優秀なデザイナーがいるに違いない!と思えるほど。さらにアドレスの情報までリンクして使える。まさぞうのように変ったこと(なんだろうなあ、きっと)をしなくてもよいのであれば、文句なくおすすめだ。

 AddressはBeam名刺交換用に設定して使っている。基本的に携帯電話の番号が連絡簿のメインであり、メールアドレスはPCのBecky!で管理しているし、Palmのアドレス帳はその予備の位置付けでしかない。使わないからメモリ節約の観点で置き換えアプリはあえて入れない。アドレス帳のデータが「知人DB」として他のアプリで使えたらかなり面白いことになると思うのだが。

 以上、アクション管理については、まさぞう的にはまだまだってところ。ぜひとも自前のPalmwareを作りたい領域ではある。

 

※ 2000/10/28 追加。

ActionNameの試用期間切れとともに、HotDateというフリーウェアを導入。予定の一覧機能はこれでとりあえずOKということで。

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