2001/03/22
[CLIE0047] 祝!新CLIE、そして密かな計画

 きた!きた!きた! PS2のCMではない。新CLIEが発表になったのである。それも世間をあっと言わせるようなスペックを従えて。おかげでPalm関連のWebサイトやMLは連日大騒ぎである。VISOR EdgeやPalm m505なんかも発表されて、Palm界は熱い熱い。そこで今回はこの新CLIEについて、まさぞうの感じたことを話しちゃうぜい。

まずひとこと。

買いだあああああああああああああああ、しかし・・・

この「しかし・・・・」は個人的な葛藤なのであった。これは後ほど。

 それでは、怒涛の新フィーチャーポイントを列挙しよう。

  • 320×320ハイレゾ液晶
  • オーディオ再生機能
  • 映像再生機能
  • Jog BackボタンとJogアシスト機能
  • PCと連携するオリジナルソフトの数々

320×320ハイレゾ液晶の導入
 まったく予想していなかった事態だ。なに?320×320!!まさぞうはまだ実物を見ていないので判断しかねるが、他のWebサイトでは「実用的な視野性を持つ液晶の登場」と絶賛の声が多く聞こえる。なんたって、あのZAURUS MI-E1よりも多くのドット数を持つのだ。しかも、フロントライト+反射型液晶で日中外でもバリバリ使える。Visor Prismや最近発表されたPalm m505のように16bitカラーではなく、256色であるが、以前も述べたように、色数よりも解像度重視のまさぞうにとって、はっきりいって、これだけで、「買いだあああああああああああああ」と叫びたい。しかも、きれいなハイレゾフォントも使えるようだ。
 このハイレゾ液晶の搭載により、プログラムのAPIも変更になり、グラフィックを扱うソフトのコーディンク次第では若干想定と違う動作になるような気がするが、そんなことはどーでもいいのだ。この時期にこの画素数の液晶を出したところに意義がある。
 Palm社の発表で高解像度化はOS5で対応という「Palm界」の暗黙の認識を打ち破ってのフィーチャー。切り込み隊長のSONYとしてはあっぱれだ。独自仕様拡張なのでOS5でサポートされるものと互換性がない可能性もあるが、それはそれ。今杞憂してもしょうがない。むしろそれまでにこの画素数を生かしたすばらしいPalmwareがバリバリと登場するかもしれないっつーことにワクワクする。開発者としてはこんなにワクワクする素材はないだろう。また開発欲が再燃してきた!
 ま、とにかく、液晶についてはこれで自信をもって人に薦められる。繰り返そう。「買いだあああああああああああああああ」

オーディオ再生機能
 これは予想通りだ。専用DSPチップを乗せるという発想はなかったが、SONYお得意のATRAC3の圧縮方式だ。が、[CLIE0045]新CLIEを予想するでも書いたように、まさぞうにとってウォークマン機能はCLIEとは別筐体で保持するのがベスト・ソリューションだ。百歩譲って、CLIEで聞くことがあっても、圧縮方式がMP3じゃないのもいただけない。今まさぞうライブラリはすべてMP3に展開中なのだ。
 しかし、しかしだ。ヘッドホンは大歓迎。なんたって、ゲームがバリバリできる(笑)。今まで音を切って楽しんでいたのだが、今後は大音響だ!さらに、ヘッドホン端子にもAPIがあり、ここになにかPadのようなものを接続することも可能なようだ。そんなものは登場する可能性は極めて少ないが、ゲームマシンとしての資質は十分備わっていると確信する。
 
映像再生機能
 オーディオが載ればこれも、つーことで、これも予想通り。しかし、VAIOのGigaPocket(というPC TV録画機構ソフト)に絡めて、「VAIOで撮った映像をCLIEで見れます」つーあたりは、いかにもIt'a SONYである(なんのこっちゃ)。これも映像を見てないので判断しかねるが、パラパラ漫画のZAURUSよりもさらにパラパラ漫画度が大きいらしい。はたしてこんな機能がいるのか?という疑問をもつ人もあるだろうが、この「携帯ビデオ」は結構いいぞ。
 今まさぞうはこれをNotePCでやっている。GigaPocketの映像をMpeg1に変換してTVドラマを電車の中で見ているのだ。帰ってから見るひまがないので、隙間時間の利用って奴ですな。しかし、NotePCは、やはりデカイ。座れる路線だからいいが、混雑時に広げる気にならない。さすがMpeg1で画像はパラパラ漫画にならないのだが、CLIEみたいな小さい奴がその代替になれば最高だ。

Jog BackボタンとJogアシスト機能
 SONYのインフォキャリーという情報ビューアがあるが、それにはJogとBackボタンがついていた。なぜCLIEについてないんだろう?と初代CLIE発売の時思ったが、その思いは今回現実となった。このBackボタンがあるとないとでは、操作性に格段の差がでると考えている。いままでホームボタンやHackソフトなどでJogの長押しで戻っていたのだが、これが明確に切り分けられたボタンでできる。もちろんソフトがそれに対応しないとだめなのだが。と思ってたら、抱き合わせでJogアシストなんつーのも出てきた。初代CLIEで一世を風靡した「PowerJog」というPalmwareのようにJogに対応していないPalmwareもJogの操作を可能としてくれる憎い奴だ。こんなところまでも確実に進化を遂げている。

PCと連携するオリジナルソフトの数々
 VAIOと同様、オリジナルソフトのバンドルは、SONYらしい戦略だ。今回も盛りだくさんの内容。そのほとんどがハイレゾ対応。160×160では使う気にもならなかったWeb閲覧もPalmscapeがハイレゾ対応で、やっと使う気になる。文字がつぶれて見えなかった地図も鮮明に表示される。その上Navin'Youと連携して切り出しもできるらしい。とにかく画像系ソフトは充実している。新しいPocket PictureGearではかみさんのポートレートもさぞかし綺麗に映しだされるだろお。さらにVAIOと連携した「携帯ビデオ」の実現。So-netのWebページとタイアップしてTV番組表をCLIEに取り込むという発想も面白い。

 以上、新機能についての感想だ。ハイレゾにしろ、音楽再生環境にしろ、Palmプラットフォーム初のフィーチャーであり、OSを独自拡張しての実現である。これにより過去のPalmwareが100%想定した動作で動くとは限らなくなった。さらに一番の心配は、CPUパワーが足りているのかどうか。ハイレゾの関係で切り替えい時にちょっともたつくという報告もある。独自拡張ゆえリスクもいっぱいだ。なんだか重量も増えたようだ。しかし、しかし、だ。やっぱり320×320はいい。きっといいと思う。あらためて言おう。

買いだあああああああああああああああ。

しかし・・・・前のCLIEはどうするのだ?愛着はバリバリにある。それに誕生日プレゼントとしてかみさんが資金投資してくれた記念のマシンでもある。結構小粒でいい奴だよなあ、といろいろあるのだが、一番の問題は

今は新CLIEに充てる資金がない

つーことであった。いやん、単純なのね(爆笑)

ああああ、でも触ってみたい。と、そこへ朗報。

第2回CLIEプログラムコンテスト

特別企画「応募宣言します!」
コンテストに応募する、ソフトウェアの企画をお寄せください。ユニークかつ画期的な企画には開発支援ツールとして新世代「クリエ」PEG-N700Cを差し上げます。

おおおおおおおお。これだあああああ。まさに俺様のための企画ではないか!Palmwareの企画は前から練りつづけているのがある。宣言してしまえば滞っている開発も「追い詰められ効果」で一気に加速するだろう。そしてPEG−N700Cが手に入る。まさに一石二鳥だ。

決めた。応募宣言します。

ということでまずは企画書を仕上げることにしたのであった。手にいれるぜ!>新CLIE

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