2001/11/03
[CLIE0055] キーボード熱よ、再び。

 エプソンのプリンタのアップグレードをしに秋葉原にいって、ふらふらと歩いていると、そこに秋葉原PDA館の看板が。名前は知っていたけど、入ったことはなかったんだよねえ。なんとなく。
 で、さくっと入ってみると、狭めの店内に隙間なくいろんなものがディスプレーされている。まさにPDAグッズの宝庫ですな。ケースの豊富さでは、この店にかなうものはいないのではないかなあ。

 で、で、店内を1周してみると、ある一角に、Stowawayを始めとするキーボードグッズが。その中に最近気になっていた一品がありました。それは、LogoTop ポータブルキーボードっす。Muchy'sの評価ではそこそこいい感じだったのだ。さっそくさわってみることに。

 うーむ。キーボードの大きさは確かにJornadaぐらい。両手で抱え込んでみれば立ったままでも操作できそう。試しにMy CLIEをはめてみると、余裕で操作できる。これなら文書入力ツールとしてのJornadaを持つ必要はないかもしれない、との機運が芽生え、気が付くとレジに向かってました。久々のCLIE関係の物欲爆発じゃ。

  

 さて、さっそく家に帰ってセットアップ。LogoTop のページから最新のドライバもGetし、それでインストール。JKskeyとかいうアプリが現れてそれで環境設定をする。

 まずはメモ帳で打ってみる。おお。文字が打てる打てる。日本語切替もできるできる。抱え込んで持っても打てる打てる。けど・・・・・、シリアル経由の接続のせいだろうか、まさぞうの電光石化のキータッチについてこない。しかし、これはキーの押し方を工夫することで解消できそうだ。ささっと連続入力するのではなく、1つ1つのキーをパチッと音がするまで確実に押し込むようにする。けど・・・・、それでもちょっと誤入力が目立つ。キートップが平らなので、スピードをあげると隣のキーを押してしまう。Jornadaのようにへこんでいればいいのになあ。まあ、これも慣れかなあ。けど・・・・、たまにキーボードが利かなくなってしまう。こうなるといちいちドライバ設定しなおしになるなあ。これは他ソフトの相性もあるだろうから、ちょっとトライする必要があるなあ。

 けど・・・、次のけどはまさぞうにとって一番致命的だった。ある意味、「気づいてしまった」という表現がふさわしいかもしれぬ。

 

 Jornadaでの文書入力に比べて、圧倒的に「入力開始までの時間がかかりすぎる」のである。その手順とは、以下のようになる。

  • LogoTopキーボードを取り出す。
  • LogoTopキーボードを開く。
  • CLIEを取り出す。
  • LogoTopキーボードにCLIEを接続する。
  • CLIEの電源をいれる。
  • JsKeyの設定をする。
  • 必要なアプリ(メモ帳など)を起動し、文字入力を開始する。

これに比べて、Jornadaではどうなるか。

  • Jornadaを取り出す。
  • Jornadaを開く。
  • Jornadaの電源をいれる。
  • 必要なアプリ(Wordなど)を起動し、文字入力を開始する。

 これはまさに、「コンバトラーV」と「勇者ライディーン」の違いに匹敵する。ようするに、合体するという行為がまさぞうにとっては、面倒くさいのであった。合体は必ずしも成功するとは限らず、キャンベル星人の攻撃で失敗することもあるし、5体が合体しているカットで30分弱の放送時間の数分を使ってしまうのは手抜きとしかいえない。合体しなければ、超電磁ヨーヨーも超電磁スピンも使えないのだ。一方ライディーンは「フェードイン!」といって電源さえONになれば、あとは、ゴッドバードに変形して体当たりすれば、妖魔帝国のバラオもタジタジだ。(なんのこっちゃ)

 ThumTypeのトライのときにも何か違和感があったのはこれだ。ふと浮かんだアイデアの定着化には入力開始までの遅さは致命傷である。
 セットアップ時間は、合体して使うという前提に立つ以上、仕方のないことである。単体での軽快さと、一定の手続きを踏んで合体したあとの利便性の2つを追求しようとすれば、この形状になるしかないのだ。
 さらに、合体しても必ずしもうまくいかないときがあるというリスクは、浮かんだアイデアをしぼませてしまうほどだ。これは現状のPalm機では望めないことなのか。「製造メーカーから出荷されたものでないものの組合せ」は時として、「相性問題」を発生させる。個体差まで検査できないからだ。同じ合体ものでも、昔のZAURUSのキーボードは同一メーカーの保証のもとリリースされているものなので誤認識するなんてありえなかった。

 ある程度の時間をかけて入力可能な状態にするための作業をこなしてから長文入力をすするのを「必要時間」と考えられる人であれば、豊富なラインナップを有するPalm機のキーボードは購入する価値があるだろう。立ったままでも入力できるLogoTopも最高の選択肢となり得る。しかし、技っ早の早撃ちガンマン入力を重要視するまさぞうにとっては、Palm機でのキーボード検討を終了宣言せざる終えない。メーカーがビルトインしないかぎり、返り咲きはないだろう。

 当面はCLIEとJornadaとの共同生活は継続することにした。しかしながら、どうにか、1つのPDAで軽快さとキーボード入力を実現できないのだろうか?持ち運ぶものはできるだけ少なくしたいという欲求は全モバイラーの夢だろう。

 これに対し、今一番まさぞうの物欲風船を刺激しているのは、なんと、ZAURUS最新機種のMI-E21なのであった。あの画期的スライドキーボードをこの世に出してから3代目になる。代を重ねるごとに着実に成長しているのであった。電気屋のPDAコーナーにいくたびに触ってみるのだが、MI-E21のキーボードは秀逸だ。あの小ささでキーストロークがしっかり感じられ、誤入力はほとんどない。本体サイズも2回り小さくなったにもかかわらずである。縦型アプリの対応もばっちり。MOREソフトの充実ぶりはすばらしいものがある。2スロットで拡張性もばっちりである。あれ?不満要素はなんだったっけな?操作体系だっけな?これについては別のコラムでまとめてみよう。ひょっとしたら、現在のまさぞうの一押しPDAになっちゃったりして。(爆)

 拝啓、全Palm機メーカーの方々。まさぞうを始めとする全世界の早撃ち長文ガンマンのために、次世代機として、キーボード一体型モデルを出してちょーだい。
まさぞうの、お・ね・が・い。

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